青い梟の輪郭

感じたことを括り直すための内的な語りや対話です。

【フィンランド滞在記10】 ロビーサ、楽譜、ブラックベリー

気持ちよく寝てた朝8時半、突然ジョアキムが部屋に入ってきてこう言った。
「アトジュウゴフンデイキマス」

 

 
というわけでジョアキム、サリー、子供達と共にロビーサという小さな町に行ってきた。
とても平和的で素敵な町だった。

f:id:yurulogue:20160729053106j:plain

8月に参加予定のフェス、というかフォーラムもここで行われる。
僕たちはちょうど写真の場所で演奏することになる。
晴れるといい。


サリーは人と会う予定があるとかで一旦別れた。
ジョアキムは鍵屋で鍵を作るらしい。
待ち時間が暇だったので、近くにあった小さな楽器屋に入ってみた。
なんか面白い楽譜ないかなと楽譜の棚を探したら、カンテレの楽譜を発見した。
カンテレはフィンランドの伝統的な撥弦楽器だ。
もちろんカンテレなんて持ってないけど、フィンランド伝統音楽の楽譜ということで、買わないわけがない。

f:id:yurulogue:20160729053349j:plain

50ユーロもすんの!?と思ったら、50.00は、ユーロでなく古いフィンランドの通貨で、実際は10ユーロだった。妥当だ。いや、レア度からしたら安いぐらいか。


そして、海沿いの公園へ。
ここもまた最高に気持ちがいい場所だった。

f:id:yurulogue:20160729053447j:plain

ジョアキムが日本より平和なんじゃないかと言っていたけど本当にそうかもしれない。交通量が少ないという意味でも。


その後、フィンランドのハンバーガーチェーン店、HESBURGERで食事した。
お子様セット的なのにムーミンのおまけがついてくるのでそれにしようか本気迷ったけど、腹が減ってたので、一般的なセット(バーガー+フレンチポテト+コーラ)を注文した。
ハンバーガーもポテトも美味かった。 

HESBURGERでサリーと合流してイハラに戻った。
帰り道、後ろの車に追い越されてクラクションをパーカッションの如く叩きまくるジョアキム。
普段あれだけ危険運転してるくせになんなんだこの男は。
彼曰く、この道の速度制限を超えてるから鳴らして当たり前だろ、らしい。
よく分からないけど何かしらこだわりがあるようだ。


帰ってきてから、インカの母親の家の庭で育てているブラックベリーやレッドカラントを摘んだ。

f:id:yurulogue:20160729053536j:plain

f:id:yurulogue:20160729053604j:plain

触ると一時的に火傷のような痛みと痺れに襲われる危険植物がブラックベリーを取り囲んでいて、触るたびに「からだが しびれて うごけない」状態になり、何ターンか無駄にした。
決して楽ではないけれど、ベリーは冬の大切な食料でもあるわけで、ベリー摘みは生活の持続可能性を高めるために不可欠なやりがいのある作業だと言える。

つまり、仕事ってそういうもののことを指すんだろう。
それでいて仕事は安定した生産性が求められるから、そのための休憩や食事や睡眠、また、仲間との連携、よりよい環境、優れた道具、サポートしてくれる人も必要になってくる。

当たり前のことだ。
当たり前すぎる。
でもまったく分かっていなかった。
なんにも分かっていなかった。

 


どうでもいいけど、ジョアキムと絶賛対決中のドラゴンボールの今日の結果。

2勝1敗。

どうだ!見たか!この野郎!
夜な夜な1人だけ特訓してカスタマイズしやがって。
超17号の前に滅ぶがいい!