青い梟の輪郭

感じたことを括り直すための内的な語りや対話です。

考察

2019→2020

さようなら、2019年 6月の蚕 8頭の蚕を飼育した。 蚕は色々な「気がかりな音」を発するので眠れない日が続いた。 純白の繭は見事な造形物だった。 成虫のメスの儚さは想像以上だった。 オスの強欲な姿には腹が立った。 あるメスは羽化して数日後に暴れ転げ…

本物、構成主義、動機についての対話#3

yurulogue.hatenablog.com (上記からの続き) おうむ?ナウシカの?……王蟲は、自分の機能を最大限に使って、粘菌変異体を苦しみから救おうとしてたじゃん。 確かに表面的にはそういうことが起きてたかもしれない。ただ、それは核心じゃない。重要なことは、…

本物、構成主義、動機についての対話 #2

yurulogue.hatenablog.com (上記からの続き) 「本物」から目を逸らしてる限り、進歩は叶わないよ。 「本物」を定義するのがその中身だという幻想に囚われてる限り、自由は得られない。 いやいや、もっと柔軟に広く世の中を見た方がいいよ。 面白い。そっち…

本物、構成主義、動機についての対話 #1

よく「これこそが本物の音楽だ」とか言うけど、そう言うことによって見下される側が生まれてしまうのがつらい。 言わんとすることは分からないでもないけど、なんだかんだで「本物の音楽」に感動するのは確かでしょ。 楽器初心者のぎこちない演奏に感動する…

Communicative Musicality について考える研究会(名古屋)

無理すりゃいいってもんでもないが、無理しなきゃいいってもんでもない。(これはライブ告知です)

やっぱりヨウヒッコはおもしろい。 現状、ただ自由に弾いているだけだけれど、気楽なのがいい。 物理的にも精神的にも「肩が凝らない」。

「森の音」へのステップ (1)

フィンランドで弾かせてもらった古楽器ヨウヒッコの音色が忘れられず、ついに入手しました。 「森の音」に近いことが最大の魅力だと、個人的にはそう思います。 しかしながら、人が聴く「森の音」とは一体どのようなものなのか? 今はまだそんな大きなテーマ…

しけんのじかん

かなり久々にその中に入ったけど、試験会場ってエグい場所だ。 何もかもが最初から区切られた世界。 そこに自分のリズムを合わせる。 はみ出そうもんなら追放される。 太陽の光は届かない。蛍光灯があるじゃないか。 新鮮な空気は届かない。空調があるじゃな…

【自然との対話についての対話2】のどが炎症

正確には、そう言ってるように見えた。 だから妄想じゃん。 目の前に相手がいなければ生じなかったであろう言葉という意味では妄想ではないと思う。 いや、単純な問題として、アゲハチョウは言葉を話さないでしょ?

【自然との対話についての対話1】 アゲハチョウ

レモンの木が枯れた。 そんなにさっぱりした言い方でいいわけ? だってもうどうしようもないし。 でも君のせいじゃん。枯れたの。

生きものについての対話

・ サボテンについての対話 ・ アゲハチョウについての対話 ・ タマムシについての対話

最近気が付いたことまとめ

【パソコンは身体によくない】 集中作業によるダメージは致命的。 【サインを見逃してはならない】 全体的な散らかり具合よりもヤバい生物が生息してたりしないかが重要(部屋)。 【閉所恐怖症は言語的な閉鎖状況でも発動する】 逃げ出せない感が問題。 【…

耳を澄まして

声の大きさとか挙動とか、あるいは話の分かりやすさとか、あるいは自称第三者が提供してくる諸々の情報とか、どうでもいい。 自分の言葉でちゃんと語ってるどうか。これに尽きる。 この判断をするのはひとりひとりの聴き手だ。 僕らは誰一人として予測可能な…

虚無との対話

事実なんてのは語る人の数だけある。 仮に神様から見れば同じひとつの現実も、人によってどう認識するかは様々だから。 色んな異なる事実があるに決まってる。 そのうちのどれかひとつだけが正しいなんてことあるわけがない。

なぜ鳴くの

カラスの目を3秒以上見ると目をくり抜かれるらしい。 いつも同じカラスに同じ道で糞をかけられそうになるから説得しといてくれと中学生に頼まれたけど、目を見ずに話しかけてカラスは聞いてくれるだろうか。

『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』をプレイして思うこと

ゼルダの伝説の発売日は、夕方から泊まりで東京に行かねばならない日だった。 午前中に買いに行ってひとまず2時間ほどやった。

蛍と水

誰かと誰かが言葉のやりとりをしている光景に対して、「一対一で対話している」という表現だけが正しいということはない。 私の知るどのような声や言葉も誰かとのやりとりの中で私に根付いたものであって、環境から独立した私の中から突然に生まれてきたもの…

寝起きに散歩

皆がそれぞれに生み出した色んなものが、どのようなものであれみんなで共有して然るべきだという不動の前提がもしあったなら、作る過程を隠す必要も、作ったものを公開しようと努力する必要もなくなる。 最初からフルオープンな世界なら、何気なくごく当たり…

【カラマーゾフの兄弟に学ぶ ①】 「成長」なんてありえない。

今なお色褪せることのない、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』と、ドストエフスキー研究から独自の対話論を描き出したミハイル・バフチンの『ドストエフスキーの詩学』。勉強の一環として、両者への学びを踏まえた対話をしてみることにした。この対…

看板のない世界への一歩

スナフキンは看板を嫌う。 現実としての「意味」が固定されるのが嫌なんだろうと解釈できる。 たとえその「意味」が未来の生存を保障するものであったとしても。 「意味」は絶えず変化に晒されていて、未来はいつだって予測できない。 スナフキンが好むのは…

セールスとムーミンママ

先日、しつこい訪問販売の相手をした。 そのおじさんはなかなか本性を見せなかった。 豊富な定型文であたかも今ここで自ずと生まれてるような会話を装い続けた。 でも、お互い最後は結局、人だよ。

片付けてやる

ここのところ部屋の片付けしかやってない。 たまに片付けの美学を熱心に語る人がいるがまったく理解できない。 こんなこと仕方がないからやるだけで誇ることじゃない。 そもそも部屋なんて混沌としていた方がいい。 あってはならないものがある部屋なんて面…

括るということ(ベイトソンの認識論から考える)

【括る、輪郭を与える】 分割不可能な混沌から意味を切り取る。 例:私/あなた、これ/あれ/それ、人間/自然、食べられる/食べられない、 内/外、1年目/2年目/3年目、春/夏/秋/冬、(目/鼻/口/耳)/顔 (この定義は、G・ベイトソンの『精神…

「奥」の喪失

以下の文章は、10日前の親知らず(水平埋伏智歯)の抜歯について、 “前歯”の視点から描いたメタな物語です。つまり、抜歯4日後から謎の高熱や下痢に悩まされてつらかったけど、よく考えたらあれは身体全体の再構築プロセスだったのかもしれないという話で…