【フィンランド滞在記1】アプア!
フィンランドでのステイ先に着いた。深夜2時というのに薄明るくて眠れないので、ベッドの中でこれを書いてる。
フィンランドに到着した日はヘルシンキに泊まって、今日がその翌日。
到着日にもかなり色々なことがあったけど割愛。
なんだかんだでホストファーザーがヘルシンキまで迎えに来てくれることになったので、昼前に待ち合わせ場所に向かう。
指定されたハカニエミという場所はホテルから徒歩20分ほど。
重いスーツケースと楽器を持ってあんまり動きたくなかったのでトラムに乗ろうかと思ったけど、せっかくだから散歩がてらゆっくり歩くことにした。
風は爽やかで日差しは強い。日本の秋に近い。
カモメがそこら中にいる。
石畳とスーツケースの相性は最悪で、予想より疲れたけど気持ちよかった。
待ち合わせ場所には少し早く着いた。それ以上歩き回るのはしんどかったので、海が見えるベンチでアイス食べながら待ってた。
待ち合わせ時間を過ぎてもなかなか来ないので思いきって電話してみた。
ホストファーザーと喋るのはそれが初めてだった。
なんか訛った英語で、しかも周りのガヤガヤがうるさいのもあり、
なんらかのハプニングに見舞われて到着が遅れてる。あと少しだがどこどこまで来れるか?どこどこってのはそっから地下鉄乗ってほにゃららでってことしか聞き取れなかった。
すると理解できてないことを察してくれたようで、あと15分でそっち行くから待っててって流れになった。 このとき突然、ホストファーザーがジュウゴフンと言い出して軽くびびった。
15分後に再び電話がきた。
近くに着いたらしく場所を説明してくれるのだけど、これもなんとなくしか分からない。当然、自分の英語力にも問題がある。申し訳なさすぎる。
困っていたら前から人の良さそうな老夫婦が歩いてきたので、半ば強引に電話を代わってもらって、なんとか難を乗り越えた。
ホストファーザーが陽気でかなり適当な人だけど、それと同時にとても優しくて温かい人であることは、会った瞬間に分かった。
基本的に何言ってるか分かりにくい。でも何故だか同じタイミングで一緒に素直に笑いあうことはできた。
人間なんてそれだけで十分だろう。
でも、もっと語り合いたいのでもっと英語を勉強しないといけないと思う。
とりあえず、車のタイヤになにかしらハプニングがあって遅れたということだった。細かいことはよく分からない。
そんなわけで、乗せてもらっていざ行かんと、走り出して5分後、車から異音がし出す。
このまま乗ってたらアプア~~!!だ、とか言い出して(アプア!はフィンランド語で、助けて!の意味)、
打ち合わせでもしてあったかのように目の前に車屋があり、停めて見てもらうことに。
そこで自分も気が付いた。
左前のタイヤのネジが5個中、2個しかついてねえ!
さっき何を熱弁してたのかと思えば、つまり、ネジが三つ取れてタイヤとれかけたけど、残り二つのネジをしっかり締めたからまあ大丈夫だろ的なことを言ってたわけだ。
あんた、それで時速100キロの高速帯を走ろうとしてたのか。
死ぬとこだった、、、笑
修理は難しいかも的な流れになり、
直るか分からないけど、とりあえず2時間待つことになった。
カフェに入る。
これまた何言ってるかあんまり分からないけど、
金曜日にヘルシンキで魔女の宅急便(たぶん)の英語のカンファレンスがあって、彼の元妻が僕を連れて行きたがっているとかなんとかで、
何回聞いてみても未だにそれがなんなのか分からないけど、面白そうだから行ってみることになったこと。
オープンマイクのバーがあるからそこでバイオリンを弾くといいから連れていってくれるらしいこと。(この後に連れていってもらったら、月曜しかオープンじゃなくて、しかも予約はFacebook上でしか受け付けてないと言われて、残念ながらまた今度って話になった。ホストファーザー「でも来週の月曜はカンファレンスだもんなー」、、、え、カンファレンスって金曜だけじゃないの!?)
7月半ばあたりからなんらかの旅行計画があるらしいこと。
フィンランドには特殊な弦楽器があってうちにあるから弾くといいぜってこと。
は分かった。
そんな話をしてたら車屋から連絡があり、
カフェ内というのにデカい声で歓喜の雄叫びをあげるファーザー。
爆笑して喜びを分かち合った。
ホスト宅に着いてからも色々あったけど(楽器がたくさんあって弾き放題だったり、7人部屋に入れられたけど他に誰もいないので実質プライベートルームだったり、蚊よりハエが多かったり)、
そろそろ眠くなってきたので割愛。
ちなみに景色は最高すぎる。
ていうか今、家に自分以外誰もいないような気がするのは何故だ。
しかしながら、寝ようとするとネガティヴな思考の渦に入っていってしまうので、できれば寝たくない、、、
ああ、だから、白夜は脳にいいぜ!とか言ってたのか。